優れた技術の明日を考える
最新のシールド面付きヘルメットST#123VJ-SH
タニザワでは現在、毎日1万個を超えるヘルメットを生産しています。そして2018年7月9日、創業以来のヘルメットの累計出荷数が1億個を突破しました。創業以来、のべ1億人を超える働く人の頭を守ってきたことになります。
ヘルメットは働く人にとって、頭を守るとても大切な保護具です。職種や働く場所によって危険の対象や強度、頻度が異なるため、タニザワでは様々な形状や異なる材質の製品を用意しています。
タニザワでは新しいヘルメットを開発するにあたって、「軽い」「かぶり心地がよい」「格好よい」の3Kを追求してきました。その中の「かぶり心地がよい」とは、かぶった際に前後のバランスがよい、下を向いたときにずれたりぐらついたりしない、できるかぎりヘルメットが持ち上がらず頭部と一体化している、といった感覚のことです。また、当社の「EPAヘッドバンド」はヘルメットをかぶったまま、頭にジャストフィットするようにワンタッチで調節できるので、かぶり心地の向上に寄与します。さらに、暑い時期の使用に向けて、効果の大きなヘルメット用遮熱加工や、帽体内部の通気性を向上させ、蒸れにくくした製品の開発にも力を注いでいます。
タニザワの最新ヘルメットはST#123グループです。従来とは異なる衝撃吸収メカニズムを取り入れることにより、これまでにはない、軽くてコンパクトな製品群を実現し、大好評を得ています。
当社Webサイト内にST#123グループの特設ページ「Evo.123劇的進化」がありますので、ご覧ください。
「ダイニーマ®」を用いた最新のタフライト・フルハーネスST#522KA
タニザワは1950年に、ハーネス型鉱山用安全帯の製造・販売を開始しました。タニザワの鉱山用安全帯は、我が国安全帯の始まりです。その後、タニザワでは主に建設業に向けて胴ベルト型安全帯を販売してきました。
2019年、高所作業においては原則的に、フルハーネス型安全帯(新規格に定められた名称は「墜落制止用器具」)の使用が義務化されました。それにより、当社が70年以上培ってきたフルハーネスに関する技術と知識が活きることになり、他社とは一味違った製品を積極的に開発しています。
2023年、フルハーネス本体のベルトに高強度超高分子量ポリエチレン繊維の「ダイニーマ®」を用いた超・軽量フルハーネスを発売しました。強くて軽いので「タフライト」と命名しました。
フルハーネス本体(ST#522KA-N)の質量は550gと、従来の当社製同型製品(ST#572A-N、980g)と比べて430gの大幅な軽量化を果たし、働く人の負担を大きく軽減しています。
また、「タフライト」シリーズの軽量ランヤードST#5201(130)-KQPと組み合わせた場合の質量は1,250gと、従来の当社製同型製品の組み合わせ(ST#572A-N+ST#5701(130)-JQUG、2,000g)と比べて750gも軽くなりました。
当社Webサイト内に「タフライトシリーズ」の特設ページがありますので、ご覧ください。
中央環状品川線シールドトンネル工事(提供 鹿島建設株式会社)
1951年、タニザワは「マインチューブ」の名で換気用布風管の製造・販売を開始しました。タニザワの「マインチューブ」は我が国風管の始まりです。当時は炭坑や鉱山をメインに、トンネル工事や造船業などでも使用されました。
その後、接続にファスナーを用いたファスナー式ビニル風管を大手ゼネコンと共同開発し、1982年に実用新案特許を取得しました。この方式は作業性と漏風性能を大幅に改善し、風管の大口径化を可能にしました。さらに近年では、2008年に接続部の漏風率を大幅に低減した「NLFダクト」を発売し、長大化したトンネル工事を換気面で支えています。
また、タニザワはターポリン生地の溶着技術を活かして、冷凍倉庫の空調設備に用いるビニル配管、杭打ち機やアースオーガ(掘削機)の防音・防汚カバー、犬のアジリティー競技に用いるチューブトンネルなど、お客様のニーズに沿った特殊な製品も製作しています。
特定小電力無線機、3台連結で最大10人の同時通話が可能
1982年、タニザワは免許のいらない同時通話型の簡易無線機「エコーメイト」の製造・販売を開始しました。当時のクレーン作業では、玉掛者と運転手の間の合図をホイッスルの音と腕の動作で行っていましたが、無線機を使用することにより作業の効率と安全性が著しく向上したため、「エコーメイト」が急速に普及しました。
「エコーメイト」は作業に用いることを前提に、片側交互通話ではなく同時通話型であること、マイク付きヘッドセットを用いてハンズフリーで会話ができること、8時間の連続使用が可能なこと、通話の遅延が限りなく小さいこと、通話者同士が遮蔽物で隠れても通話が途切れにくいこと(途切れても復活すること)、筐体が頑丈で雨に強いこと、LEDパネルの表示をできるだけ日本語で行うこと、などを製品開発時の一貫したコンセプトにしています。
また、お客様のニーズに応じた多人数同時通話のシステム化(機器の組み合わせ)を得意としており、鉄道の保線作業や重量物運搬台車の作業、港湾のガントリークレーンによる荷積み荷卸し、放送局などの中継など、複数の役割を持つ作業者間の情報共有に用いられています。
さらに、テレビ放送をはじめとした電波に関わる様々な規格において、アナログからデジタルへの移行が加速している状況を鑑み、当社でもデジタルの新製品開発に着手し、2019年にデジタルエコーメイト(デジタルワイヤレスインターカム)ST#747シリーズを発売しました。
当社Webサイト内に「デジタルエコーメイト」の特設ページがありますので、ご覧ください。
胸ポケットにU-BOX AT本体、ヘルメットにカメラ付きヘッドセットを装着
タニザワの「U-BOX AT」は、胸ポケットに収まる小型通信端末にヘルメット装着型カメラ付きヘッドセットを組み合わせたウェアラブルカメラです。現場従業員の作業状況を遠隔地の管理者とリアルタイムで共有できます。
ZoomやTeamsといった既存のWeb会議システムを利用することにより、導入が簡単でランニングコストを大幅に抑えて活用できるモデルや、高画質の静止画を安定して連続配信することで、通信環境が不安定な現場や高画質を求められる場面に最適なモデルなどがあり、様々な条件に対応できます。
さらに「U-BOX AT」シリーズは、カメラやヘッドセットを自在に組み合わせ可能です。強力なブレ補正機能を搭載したカメラや骨伝導ヘッドセットを用いることで、快適なコミュニケーションを実現できます。
当社では「U-BOX AT」以外にも、スマートグラスタイプの製品や、遠隔管理ソリューション等を拡充し、今後もお客様のご要望に合わせた提案ができるよう進化していきます。
当社Webサイト内に「U-BOX AT」の特設ページがありますのでご覧ください。