職場の安全を支える独自の製品群
産業界では「ヘルメットのタニザワ」と呼ばれていますが、当社はヘルメットに安全帯(墜落制止用器具)、換気用風管、簡易無線機「エコーメイト」を加えた4つの製品カテゴリーを事業の中核としています。
ヘルメットは現在、茨城県北茨城市にある常磐谷沢製作所 茨城工場で生産しています。また、墜落制止用器具は常磐谷沢製作所の相馬事業所(福島県相馬市)と阿賀野事業所(新潟県阿賀野市)で、換気用風管は相馬事業所で生産しています。
産業界でイノベーションが進むにつれて、人が働く場面では次々と新たな危険が発生します。タニザワは時代に合わせて製品の改良を進めるとともに、一からの製品化にも積極的に取り組んできました。ヘルメットをはじめとする当社の豊かな製品群は、そのようにして生まれたものです。
「安全を創造し 未来を守る タニザワ」これが当社の基本的な姿勢です。
(写真左)1934年6月に実用新案特許(第195570号)が登録された、ファイバー製の国産第一号と同型のヘルメット
(写真中)1953年発行の安全帯カタログに掲載されているフルハーネス型の「安全吊帯」ST#512型
(写真右)1950年代半ばの工事の換気に用いられている送風機と当社製スパイラル式換気用風管
CSR活動
<高品質な製品とサービス>
タニザワは働く人の命を守る製品を扱う企業です。安全で使いやすく、質の高い製品を作り続けることで、社会に貢献してきました。
製品開発にあたっては、定められた安全基準を守るのはもちろんのこと、より厳しい独自の社内基準を設けています。
また、本社と常磐谷沢製作所の茨城工場は、品質マネジメントシステム(ISO 9001)の認証を取得し、製品品質やサービスにおける顧客満足度の向上に絶え間なく取り組んでいます。
<環境へのやさしさ>
タニザワは地球環境を守るために、様々な取り組みをしています。
本社では環境マネジメントシステム(ISO 14001)の認証を取得し、企業活動による環境リスクの低減に努めています。
茨城工場ではCO₂排出を抑えるとともに、2011年より「カーボンオフセット」を開始し、タニザワのヘルメットは「CO₂排出ゼロ工場製」となりました。
また、リサイクル樹脂を用いた軽作業帽やヘルメット収納棚など、エコマーク認定製品の開発にも力を入れています。
<人へのやさしさ>
タニザワグループでは積極的に障がい者雇用を進めています。
茨城工場では雇用の促進に加え、近隣の特別支援学校と連携して生徒の職業体験を実施したり、障がい者施設へ作業委託したりしています。
また、茨城工場にはバラ園を設け、春秋の開花シーズンには地域の方々にも楽しんでいただいています。
<社会へのやさしさ>
タニザワでは企業活動によって生まれた利益の一部により、継続的な社会貢献活動を行っています。
1992年より、子どもの権利を守る活動をしている財団法人日本フォスター・プラン協会(現在の公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン)の趣旨に賛同し、毎年、正社員1名あたり月額千円相当の寄付を続けています。
その他、社会福祉団体や被災した自治体などにも寄付を行っています。
(写真)常磐谷沢製作所 茨城工場のバラ園
タニザワの歴史
当社Webサイトに「タニザワの歴史」の特設ページを開設しています。
年譜のほか、平成元年以降の主な新製品のリスト、1953年より1957年まで6号発行した当社の情報紙「保安と衛生ニュース」、当社に残る1979年までの全カタログを掲載した「昭和の安全衛生保護具」をご覧いただけます。
なお、「保安と衛生ニュース」と「昭和の安全衛生保護具」は、我が国の安全衛生史。保護具史の研究に資するため、2012年の当社創業80周年の記念事業として整備したものです。
(写真左より)ヘルメットカタログ(1938年)、総合カタログ(1953年)、安全帯カタログ(1953年)、風管カタログ(1953年)、エコーメイトカタログ(1953年)、「保安と衛生ニュース」第1号(1953年)