建学の精神と教育理念
■建学の精神と教育理念
努力をすべての基とし
偏見を排し
幅広い知識を身につけ
国際的視野に立って判断ができ
実学を通して創造力および人間味豊かな
専門性ある人材の養成を目的とする
■教育理念
帝京大学は、“自分流”を教育理念としています。
自分流とは、生き方の哲学そのもので、自分のなすべきこと、興味あることを見つけだし、自分の生まれ持った個性を最大限生かすべく知識や技術を習得し、それを自分の力として行動する。そしてその結果については自分自身が責任をもつことである。本学はこの自分流の生き方を学生に身につけてもらうべく、サポートしている。
■教育指針
「実学」
実践を通して論理的な思考を身につける
「国際性」
異文化理解の学習・体験をする
「開放性」
必要な知識・技術を偏ることなく幅広く学ぶ
■学長・冲永佳史からのメッセージ
日本および海外の情勢は、経済的な落ち着きが見られるものの、政治・社会・民族間において山積する構造的問題を未だ払拭できていません。依然として、未来は不透明で、今後何が起こるのかわからない。いわば予見困難な時代を、私たちはこれから生きることになります。
本学は、1966年の創立以来、建学の精神として、「実学」、「国際性」、「開放性」を教育指針として掲げてきました。この難しい時代にあっても、これら建学の精神はいささかも揺らぐことはありません。むしろ、このような不安定で困難な時代であるからこそ、何事にも偏見を排し、物事を合理的に判断できる人間、確かな国際的視野を有する人間が求められることになるでしょう。また、実学を通して論理的思考を身につけた、個性豊かな人材が今後いよいよ必要とされるようになるはずです。
2016年、本学は創立50周年を迎えました。その記念すべき年を越えて次の50年、本学がさらにどのように成長し、その成長力によって社会にいかに貢献していくか。この大きな課題についても、私たちは引き続き思索を重ね、さまざまなプランを打ち出していきます。
教育指針の「実学」「国際性」「開放性」
社会で必要な力と本質を追求できる目を養う
世界の人々や文化に直接触れる
帝京大学(学長:冲永佳史)が目指す教育指針は、「実学」「国際性」「開放性」です。
■実学
学生たちは、社会に出るとあらゆる環境に触れることになります。対応するには、得るべき知識やスキルを見定め、実行していく力が要求されます。これを示す言葉が「実学」です。
社会で活躍するために欠かせない知識・スキルを獲得するだけでなく、それを上手に活用すること。倫理的に考え、発信すること。得た知識・スキルを基に新たな知識・スキルを獲得すること。それが帝京大学の「実学」です。
■国際性
本格的なグローバル社会を迎えた昨今、国際化の流れに追従するのではなく、進むべき道を客観的に見極める目も必要です。そのためには、他の国の人々や文化と直接触れる機会を設け、真の「国際性」を育むことが必要不可欠であると考えています。
本学は、1990年代に独自のキャンパスを海外に設置するなどしてネットワークを築き、今では80の大学・研究機関に拡大しています。また、2017年度入学者より、外国語学部在籍者全員が留学する「GLOBAL CAMPUS PROGRAM」を実施。交換留学や研究交流など、ただの制度に留まらない「生きた交流」が活発に行われています。
■開放性
本学では、自分なりのものの見方を持つことが大切だと考えています。その上で、他人の考え方や自身の学問領域以外の視点を学ぶことも重要です。自分の軸にほかの軸をプラスすることで、物事の本質をより深く学び、追求できる目を養う。本学では、この考えを「開放性」として非常に大切にしています。
創立時より研究者・教育者ばかりでなく、官公庁や企業の出身者も教員として招き、「開放性」のある学びの場を提供しています。
学びの特徴
未来を切り拓く想像力と創造力を、ここで
“自ら立ち、律する「自分流」を身につける”
帝京大学(学長:冲永佳史)の教育プログラム・カリキュラムは、教育指針である「実学」「国際性」「開放性」を基に作られています。
プログラム・カリキュラムを進めていく中で専門性を身につけ、それを社会でどのように活用すべきかを見極め、前に進む力を養います。さらに、大学で学んだことを基に異なる専門性を獲得し、社会の変化に対応できる力を培うことができるでしょう。
そんな力を持った人材こそ、本学が教育理念として掲げる「自分流」、即ち、自ら立ち、自らを律する人材にほかなりません。
また、研究領域においても特徴ある研究が数多く行われ、その成果は学内の教育活動のみならず、世の中に広く還元されています。
こうした環境で過ごすことで新たなことに取り組み、探求を積み重ねることに面白さを感じ、また、学んだことを社会に生かすことに価値を見出す人材に育っていけるはずです。
今は目標を見出せないという人もいるかもしれません。そのような人は帝京大学で何かに没頭すれば、その中からきっと自分なりの目標が見つけられるでしょう。
既に目標を持っている人は、本学で大いに達成を目指してください。そして、その中で生じる通過すべき小さな目標も大事に考えてください。
大きな目標と小さな目標の達成、その両方が可能なのが大学であり、そのための訓練と武器を身につけられるのが帝京大学です。
教育・研究
帝京大学(学長:冲永佳史)では、教育機関として新しく開拓する研究と、創立時より時代をけん引してきた伝統の学問の2つの軸から、各専門分野である「研究所・センター」を設置しています。
■研究活動
本学では、たくさんの研究員が、様々なジャンルの研究に日夜取り組んでいます。知識・技術・理論を絶えず獲得し、それらを創造的・有機的に活かすことで、国際的な大競争社会の中でも、より深くて高度な研究が行われています。
■教育活動
本学の各学部・学科では、自身で考え、決断し、行動する人材の育成を目指して、様々な教育活動に取り組んでいます。
■研究所・センター
帝京大学にはそれぞれの分野を専門とした研究所やセンターが数多くあり、各研究の発展や人材育成のため、積極的に活動しています。ジャンルは幅広く、医学、生物学、心理学、スポーツ、教育、文化など。
■科研費・助成金
本学では科学研究費補助金や厚生労働科学研究費補助金を受けて取り組んでいる研究があります。また、研究活動をより一層活性化させるため、オリジナルの研究奨励助成金制度を設けています。
■特許
本学の研究で培われた知的財産で社会に貢献いたします。登録分、公開分は公式HPにて紹介しています。
■帝京大学医学系研究倫理委員会
本学では、一層スムーズに適切な医学研究が実施されるよう、倫理に関する審議を行うために倫理委員会を設置。厚労省やヘルシンキ宣言に基づいて、研究に対する審議を行います。
■先端総合研究機構
先端総合研究機構は、本学の有する研究シーズとニーズの価値を向上するとともに、その知見に基づき、社会の発展に寄与し以って本学の研究力を高めることを目指しています。
国際交流
世界に羽ばたける人材育成を目指し、在学生・留学生・卒業生をサポートします
帝京大学(学長:冲永佳史)では、グローバルに活躍できる人材を育てるため、在学生・留学生に対し丁寧なサポートを実施しています。
在学生向けには留学や国際交流を、留学生向けには在学生による支援や特別入試などの制度・プログラムを設けています。
■国際交流の体制
「国際性」は本学の教育指針の一つであり、帝京大学の海外キャンパスや提携校への留学及び留学生の受け入れを積極的に実施しています。国際感覚と異文化理解を深めることで、グローバル社会で活躍できる人材の育成をサポートしています。
■海外への留学・研修制度
・帝京大学からの留学
公式HPでは、留学前に必要な準備と計画、先輩の留学体験談についてご紹介しています。
・海外留学・海外研修プログラム
長期休暇を活用した短期留学、およそ1年間の長期留学など、多様な期間・派遣先・目的のプログラムをご用意しています。学生一人ひとりの将来像に合わせた留学制度を利用いただけます。
・学内でできる国際交流
海外留学・海外研修のほかにも、留学生の支援やコミュニケーションを通じて、学内で異文化交流や語学学習ができます。
■帝京大学で学びたい外国人留学生の方へ
・留学生が必要な手続き、奨学金・減免制度による支援
留学生の方が学生生活をスムーズにスタートできるよう、支援充実に取り組んでいます。公式HPでは、日本で暮らすために必要となる各種法的制度や手続き、奨学金・減免制度について案内しています。
・留学生VOICE
公式HPでは、日本での修業を目指す留学生のため、在学中・卒業した留学生のインタビューを掲載。また、卒業後のキャリアデザインをサポートする取り組みもあります。
資格・教職課程・取得支援
資格取得・教員を目指す学生に、様々な支援をしています
帝京大学(学長:冲永佳史)では、教員を目指す学生に様々なサポートを行っています。また、多様な分野での資格取得における支援体制を整えています。
■資格
帝京大学・帝京大学短期大学で取得できる主な資格・免許
文系:高等学校教諭一種免許状(国語・書道・地理歴史・公民・商業・英語・情報・保健体育)、中学校教諭一種免許状(国語・英語・保健体育・社会)、中学校教諭二種免許状(社会・英語)、小学校教諭一種免許状、幼稚園教諭一種免許状、保育士、司書教諭、学芸員、認定心理士など
理工系:高等学校教諭一種免許状(数学・理科・情報・工業)、中学校教諭一種免許状(数学・理科)、学芸員、航空特殊無線技士、ITパスポート、基本情報技術者など
医療系:養護教諭一種免許状、養護教諭二種免許状、健康食品管理士受験資格、医師国家試験受験資格、薬剤師国家試験受験資格、看護師国家試験受験資格、第一種衛生管理者など
詳しくはこちら
■教職課程
本学では、経済学部をはじめ、文学部、教育学部、外国語学部、法学部、理工学部、及び医療技術学部の一部において、それぞれの学部に教職課程を設置しています。必要な単位を修得することで、高等学校教諭一種免許状、中学校教諭一種免許状などの教員免許を取得することが可能です。
■資格の取得支援
教育、医療、ビジネス、食品、スポーツ、情報処理、工学といった様々なフィールドでの資格取得を目指している学生を対象に、ガイダンスやセミナーなどを開催することで支援を行っています。
キャリア形成・就職活動サポート
帝京大学(学長:冲永佳史)では、将来、なりたい自分になれるように、様々な形でサポートを実施しています。学生の頃から自身の資質を見つめたり、実践的な就業体験を行うことで、未来へのビジョンもはっきりしていくはずです。
■キャリア形成
・板橋キャンパス
専攻や学生の特徴を考慮して、フレキシブルなキャリアサポートを実践しています。
・八王子キャンパス
教職協働でキャリア育成の充実を目指しています。
・宇都宮キャンパス
全学一体となった、きめ細かなバックアップ体制でサポートを行っています。
・福岡キャンパス
徹底した国家試験対策と、それぞれに合った就職活動支援を実施しています。
■就職活動サポート
・インターンシップへの取り組み
本学のインターンシップは、1年生の時から参加可能なプログラムもあり、就業体験を通じて早い段階から業界・しごと理解を深めることができます。また、海外でのインターンシップや企業とのPBL(プロジェクトベースドラーニング)形式、他大学連携、公務員団体・各種施設など、バリエーション豊かなプログラム展開が魅力の一つです。
・就職支援イベント
年次に応じたプログラムを展開し、これまでは就活中の学生しか参加できなかったような、企業・公務員団体との接点を1年生のうちから獲得することで、学生の就業力を育みます。
・卒業生・在学就業支援プログラム
帝京大学の卒業生・在学生なら誰でも利用できるプログラムで、生涯にわたってより良い就業をサポート。就業に関する様々な不安や問題の相談なども行っています。
・卒業後の進路
公式HPにて、大学・大学院・帝京大学短期大学の卒業生の進路状況と、学部・研究科別の就職状況を掲載しています。
建学の精神、教育理念および教育指針を具現化するための行動計画
■学長・冲永佳史からのメッセージ
帝京大学の使命・目的は、「本大学は、教育基本法および学校教育法の本旨、並びに建学の精神に則り、高等学校教育の上にさらに専門的知識と高度の理論並びに技術を教授し、グローバルな観点から社会の発展に貢献できる、創造性の溢れた教養高い人材を養成することを使命および目的とする。(一部省略)」であり、建学の精神に基づいた人材の育成を追求しています。
加えて、建学の精神を踏まえ、学部や学科ごとに個性、特色、具体的に目指す方向性を教育目的として策定しています。
本学は設立当初から時代のニーズに対応して、新しい学部の設置や留学制度の整備など、多岐にわたる改革を実行してきました。今日のように不透明な時代に、本学の教職員が目指すべき方向性を明示し、建学の精神、教育理念および教育指針を具現化するため、5年から10年後までに達成したいと考えている行動計画を策定しました。
①教育の質の向上
・教育課程の体系的な編成
・教授方法の工夫・開発
・学修成果の点検・評価
②教育研究環境の充実
・教育研究組織の整備
・学生支援体制の整備
・研究支援体制の整備
・教育研究施設の整備
③大学運営組織の充実
・内部質保証の推進
・管理運営体制の整備
・安定した財務基盤の確立
・社会連携の推進
・広報活動の強化
④国際化の推進
・海外大学との提携
・国際交流の促進
⑤入試制度改革
・アドミッション・ポリシーの検証
・入試制度の整備
ICTを活用した教育の推進に関する取り組み
帝京大学(学長:冲永佳史)では、「誰もが安全に利用でき、教育活動において効果的に効率的に活用できるICT環境の整備」を目指しています。現在、高等教育機関に期待されている次のことを、ICTを活用することで実現します。
■教育の役割への対応
・「何を知っている」から「何ができる」へ
■新しい学習・教育方法への対応
・アナログからデジタルへ(場所や時間、人数を問わない学修環境へ)
・受け身から主体的学びへ(授業を聞くことから、自ら調べ学ぶ環境へ)
■学生の多様化に対応
・入口(学習者の現状)から出口(目標)までの進度の多様化
また、以下の方針の通り各種整備を行い、安全への対応に取り組みます。
■推進体制の整備
本学の教育理念・教育方針を基に、ICTの効果的かつ効率的な活用をかなえるための計画策定・実施・管理を統括する体制を整備します。また、情報インフラを整備する情報センター系組織、教員に対する授業でのICTの効果的な活用方法をサポートする教育開発支援系組織、学生に対するICTを活用した学びをサポートする学習支援系組織が、相互連携を目指すことで推進体制を整備します。
■環境の整備
ICTを活用することで教育及び学習を効率化しながら、高い効果を上げるための下支えとなるよう環境の整備を実施します。
・ネットワーク環境の整備
・学習データの収集と管理
・学習データの柔軟な活用
・学習支援システムの活用
■支援体制の整備
学生・教職員が教育活動において、公正かつ公平にICTを利活用できるためのサポート体制の整備と維持、コンスタントな見直しを行います。
・ICTを活用した教育活動を支援する
・ICTを活用した新たな取り組みを支援する
■安全への対応
「帝京大学情報セキュリティの基本的な考え方」及び「情報セキュリティ基本方針」に基づいて対応します。
SDGsへの取り組み
■学長・冲永佳史からのメッセージ
産業革命以降、人は次々と新たなエネルギーを動力に変え、より大きく、早く、多くのものごとを作り出してきました。1990年代にはグローバリゼーションがこれらを加速させ、2000年代にはIT革命によって大きな経済発展を遂げます。その一方、たくさんの課題や格差が増し深刻化していったことも事実です。途上国と先進国、貧困層と富裕層、地方と都市、そして今地球規模で最大の問題となっている気候変動。SDGsはこのような背景から、2000年にMDGsとして始まり、2015年にSDGsへと姿を変えます。最大の論点は「持続可能な発展」です。例えば、今までの化石燃料が担ってきた経済発展を継続できるだけの量を、CO2を排出しない完全にクリーンなエネルギーで確保するためには、より高度な科学技術が要求されるでしょう。地域間の経済格差をなくすためには、かつてない新たな産業を作り上げることが必要になるのかもしれません。これらは、途上国・先進国に関わらず全く同じ課題なのです。
求められているのは「人間の叡智」だと私たちは考えています。本学が見つめるSDGsの可能性は、人間の叡智が拓く次なる世代の可能性でもあるのです。
■帝京大学SDGsレポート
帝京大学が現在取り組んでいる様々な研究活動内容の中から、SDGsが掲げる17のゴール、169のターゲットにマッチするものをご紹介いたします。
・多様な働き方と労働者の健康に挑む
・安全保障とは何か
・イラショナル・ビリーフの改善
・ルーラル・ツーリズムの光明
・病気を治す「運動」を処方する
・歩く”原理”を解明せよ
・学生と挑む、資本主義の新形態
・原子核物理学者が示すSDGs解決のヒント
・「良い教育」の種
など
公式HPでは詳しいレポートを掲載しています。
多様な働き方と労働者の健康に挑む
イラショナル・ビリーフの改善
ルーラル・ツーリズムの光明