優れた技術の明日を考える
各サイズのレベラーロールを保有しています
鉄鋼分野をはじめ、世界に誇る船舶分野、日々の生活に密着した製品を生み出す石油・製紙分野、絶対的な安全供給が求められる原子力分野と、サクライグループは様々な分野へ深く寄与しています。また、その他にもポンプや送風機、プレスなど高い技術力による豊富な製品群はあらゆる産業界の根幹を力強く支えています。
■ロール
産業ロールでは、製鉄分野や製紙分野をはじめ硝子、フィルム、油脂肥料、歯車などの分野に用いられる様々な品目を取り揃えています。大径・長軸対応はもちろん、高精度の鏡面加工を強みとしています。
■シャフト
シャフトでは、原子力発電や火力発電関連部品、船舶、製鉄分野、大型工作機械などに用いられる品目をご用意。中でも原子力発電や火力発電に関連する部品は超精密な公差対応が要求されます。そんなシビアな対応が求められる製品群を長きにわたってお任せいただいています。
■レベラーロール
サクライグループではレベラーロールの品揃えにも注力しています。製作実績は年間2,000本以上。アルミ向け高精度加工やクラウン加工にも対応し、お客様のニーズに応えています。また、サクライグループのレベラーロール部門を担当しているパイテックでは、各サイズの熱処理済ピーニング材を在庫として保有。在庫保有のため、短納期でのご提供を可能としています。
“匠”の育成と独自技法で更なる高品質を追求
サクライグループの加工精度は、ロール類の真円度・円筒度・振れ0.003mm、面粗度では0.05sという高い品質を誇っています。当グループでは、原子力発電所に関連する重要部品などのご依頼も多く、それらはごくわずかな誤差もあってはならないシビアな世界。1,000分の1mmの世界で長年にわたりお客様のご要望にお応えしてきた当グループだからこそ実現できる高精度加工は、急ごしらえで到達できるものではないと自負しています。
■品質管理体制
当グループが取り扱う製品の素材によっては、気温によって長さや体積がわずかながら増減してしまうものもあります。そのため、当グループでは加工環境・測定環境、そして測定機器の管理を徹底。自社内の厳しい検査・管理体制をもってシビアな公差に対応しています。
■人材育成と技能継承
大口径ロール・長尺シャフトというサクライグループの強みとする分野は、機械設備の能力では限界があり、最終的な仕上げは人の手を介さなければ実現できない領域があります。ミクロン単位の仕事は“匠”のスキルと工夫、そして何よりも経験がものをいう世界。そのため当グループでは、“匠”の育成と独自技法の創造に一層力を入れて取り組んでいます。
業界トップクラスの精度を誇る技術体系を次世代へと受け継ぎ、さらに向上させていくため、現場社員の加工スキル向上のための施策を積極的に展開しています。
パイテックの技術体系は、創業70年を超える歴史と、たゆまぬ企業努力によって裏付けられています。
材料調達以外の工程を網羅するワンストップサービス
1941年に創業したサクライグループは、 これまでロール加工・シャフト作成に、専門性を高めてきました。70年以上にわたって培ってきた製作技術・ノウハウと、先見性を持った機械設備の導入、そして積極的に取り入れてきた先進の技術により、そのサービスは材料調達を除くほぼ全ての加工工程を網羅。研削・鏡面研磨・旋盤・フライス・バランス・仕上げ・検査・納入にいたるまで、全領域をグループ(桜井鉄工所・パイテック・伸明ロール工業)単独で完結できる一貫生産体制を構築しています。材料を工場へ搬送した後は、最終製品までスムーズに仕上げ、納品。サクライグループの一貫生産体制は、工程管理の省略・短納期化・コスト削減へとつながり、お客様からもお喜びの声をいただいています。
また、お客様のお手元にある、現状ではもう使用できないロール・シャフト製品を、再び使用できる状態へと生まれ変わらせるのもサクライグループの仕事。表面の傷や軸の痛みなど、もう使えない製品はぜひ一度当社グループへご相談ください。私たちが持つ機械設備と加工技術を活用すれば、ロール製品の補修や再生が可能です。研削・旋盤・プラノミラー・バランスマシーン・ネットワークなどを存分に活用しながら、鍍金・溶射・肉盛りを実施。ダメージを受けた製品を元通りになるよう補修したり、別の製品へと再生することができます。これらは、お客様のコスト削減と同時に環境対応にも寄与できると、年々ニーズが高まっているサービスです。
原子力ポンプ主軸
パイテックはロール、そしてシャフトのエキスパート。主に削り加工、穴あけ加工、磨き加工のプロセスを経て製品となります。
こうして製作されたロールやシャフトは製鉄・製紙や発電所船舶・硝子・フィルム・油脂肥料・歯車などさまざまな分野で利用されています。
■圧延ロール
主に製品に光沢をつけたり、厚みを調整したりする際に使用されるロールです。ミクロン単位の精度が求められます。2本以上のロールを重ね、その間にモノを通すことで圧力を加え厚みを調整します。
・圧延ロール:レベラーロール、スキンパスロール、カレンダーロール、シンクロール、チェッカーロール、アプリケーターロール、スケールブレーカーロール、プレスロール、コンタクトロール、コンダクターロール 、サクションロール、スクイズロール、スコットブライトロールなど
■搬送ロール
モノを搬送する際に使用されるロールです。しわ、蛇行防止など様々な工夫がされています。特に製紙・フィルム・箔・ガラスなど薄く柔らかい製品を運ぶ時には活躍します。
・搬送ロール:リフトロール、テーブルロール、テンションメーターロール、ガイドロール、ハースロールなど
・その他ロール:矯正ロール、塗布ロール、磨きロール、粉砕ロール、練りロール
■シャフト
動力を伝達するために必要な回転軸です。火力、水力、原子力から生じた力をタービンで受け、それを発電機に伝えるために使用されます。そのほか、撹拌・巻取・ピストンなど多様な場面でシャフトは活躍しています。
シャフト:タービンローター、撹拌軸、巻取シャフト、ピストン軸、プロペラシャフト、シリンダー、オスゲージ
パイテックの充実した福利厚生や社内制度
サクライグループの採用後の待遇について紹介します。
当社では基本給のほかに、残業時間に応じた時間外手当や扶養家族手当、食事手当、交通費などの諸手当を支給しています。
昇給は年に1回(4月)、賞与は年に2回(7月・12月)。
福利厚生や社内制度においては、健康保険・雇用保険・労災保険・労災上乗せ保険・厚生年金制度を設けています。また、勤続3年以上の社員を対象に退職金制度を用意しています。
業績に応じて全額会社負担の社員旅行もあり、月々の積み立てはなく、現地でお小遣いをもらうこともできます。これまでの旅行先は、国内では函館・青森、長崎、国外では台湾、シンガポールなどです。
当社では、様々な教育の場を用意しており、制度も充実しています。OJT、国家資格サポート、社外セミナーなどで社員の未来を手厚くサポートします。OJT制度では、優しく話しやすい人ばかりなので、細かなことでお気軽に質問していただけます。
また、新人研修をはじめ、クレーン研修、図面講習などの研修制度も設けています。
パイテックは、モノづくりが好きな方なら特別な知識は求めません。大学で習得した知識を活かしたいとい方ももちろん大歓迎ですが、専門知識がなくとも高校生レベルの数学ができれば問題ありません。高い技術を持った「匠」と呼ばれる先輩がしっかりと指導いたします。
高品質の製品で顧客ニーズに応え、常に挑戦創造いたします
創業70年を超えるサクライグループは、これまで磨いてきた技術と品質保証体制の構築により、多くの大手メーカーからパートナー企業として認めていただいています。
2011年には、お客様に安心していただけるハイクオリティかつ安全な製品づくりを目指し「ISO9001」認証を取得。品質マネジメントシステムを有効に活用し、より一層の品質向上とともに安心・安全を追求しています。当社の高い技術力を活かし開発した「真円度測定器」においては2014年に特許が認められています。
工場を構える大阪府からは、「賞by繁盛」、「ノミネート優良企業」、「大阪ものづくり優良企業賞」を受賞しました。
また、顧客の需要を実現するために活動してきた長期間の企業努力が認められ、たくさんのお客様から感謝状や表彰状を賜りました。「当社でしか造れないから」とご注文をいただけることは、モノづくりをする企業として冥利に尽きます。
パイテックは、大手メーカーに限らず、多くのお客様が当社の技術を評価してくださることを誇りに思い、これからも企業努力に励みます。
当社は大阪府から“匠”企業認定を受けています
パイテック製品の多くは、一部上場企業のもとへ納品されます。そして、人々の暮らしのなかに自然と溶け込み、気づけば必要不可欠なものとなっています。
当社が手掛けているものは、私たちが毎日手にするスマートフォンをはじめ、電車、車、新幹線、飛行機、船舶、フィルム、ダンボール、ビール、ジュースなどさまざま。車の場合は、外板・窓ガラス・タイヤ・シャーシ・コンピューター基板といった製作機械部品に採用されています。
日常で当たり前のように使用している電気にも、当社の製品が活躍しております。また、日本を守るためのある装備品にも寄与しています。
当社の業務内容は珍しい業界でもあります。そのため、同業他社と言われる会社が多くはありません。頂上を制するのは簡単ではありませんが、若さゆえのパワーやバイタリティー、好奇心を活かしてモノづくりに取り組んでみませんか?サクライグループで、ともに”BEST of JAPAN”を目指しましょう。
当社は70年以上の歴史を持つ老舗企業です
サクライグループの歴史をご紹介します。
当社は、1941年10月に大阪市西成区千本通にて桜井鉄工所を開設いたしました。
1950年には、西成区新開通へ移転。有限会社組織となりました。1965年に株式会社となり、工場設備の近代化に努めました。1967年、西成区南津守に移転し、工場の拡張や最新鋭研削機・ロール研削盤の購入、各機械の整備を実施。
1974年には大型NC旋盤を導入し、付加価値の増大を目指しました。1978年、品質管理組織の充実を図りました。その翌年に、コンピューターによる生産管理体制を確立。
1980年には、大型ロール・シャフト類の一貫製造体制を築きあげました。
1982年、新工場を設立。同年、素材セラミックの研削技術を確立しました。工期短縮化を目的に大型運搬車を導入し、スピーディーな運搬業務を実現しました。また、動バランス設備の設置による高速回転軸への対処も確立。
1986年、超大型のNC旋盤・研削盤を導入し、大型ロール生産体制を築きました。同年、小型ロール専門会社として株式会社パイテックを設立。翌年には、大型加工の需要に応えるため、兵庫県にて株式会社サクライを設立し、メーカーとしてのグループ体制を強めました。
2006年、「第6回賞By繁盛 大阪フロンティア賞」の優良企業に選出。2009年には、「平成21年度版 匠 大阪の元気!ものづくり企業193社」に掲載されました。
2011年に、ISO9001:2008(JIS9001:2008)を認証取得、2014年に特許を取得いたしました。その後、様々な機械設備を導入し続け現在に至ります。
当社は頑張る人をしっかり応援します
世界最高レベルの高精度加工技術を持つ、ロール加工、シャフト製作の“匠”集団であるサクライグループ。当社で働く先輩社員の声を紹介いたします。
■Iさん(研削G 主任、勤続12年)
頑張って結果を残せば、「よくやった!ありがとう!」と感謝の言葉をいただけます。仕事は16時15分終業なので、プライベートも含めてメリハリをつけて生活できます。残業がある場合も調整してもらえます。にぎやかな人や物静かな人など個性豊かで、活気にあふれた職場です。
■Yさん(研削、勤続6年)
当社で働くようになってから、様々な物事に対してよく考えるようになりました。手間をかけた製品や難しい製品が完成した時には大きな達成感を感じます。上下関係は厳しくなく、意見を言い合ったり、相談にも乗ってもらえます。
■Hさん(製造部、勤続12年)
精度を求められる案件で、試行錯誤を繰り返して完成した時には非常にやりがいを感じます。また、当社では業績に応じて全額会社負担の社員旅行があり、これまで台湾やシンガポールに行きました。仕事中は基本的にそれぞれ集中して作業を行っていますが、時々冗談も言い合ったりしながら楽しく働いています。
パイテックで“匠”を目指して技術を磨きながら、私たちと一緒に楽しく働きませんか?
身につけた技術を長く活かすことができます
パイテックの得意先は8割以上が上場企業であり、それらの企業とは直接取引をしています。私たちは、日々の暮らしで使われている家電をはじめ、スマホ、缶飲料、新幹線、飛行機など多彩な製品に携わっています。大企業のなかで小さな歯車になるか、中小企業のなかで大きな歯車として仕事をするか、人それぞれ考え方は異なります。しかし、私たちが携わっている製品はひとつでも欠けてしまうと日常生活に支障が出るほど、暮らしに密接したものばかりです。
当社は最近若い社員が増えてきたこともあり、職場は明るく活気に満ちています。仕事に関しても、他社では経験できないような作業が多いため、様々な経験を重ねる中で培った職人技術がずっと活かせます。
サクライグループで手に職をつけるとともに自分自身の価値を上げ、社会の人財である“匠”を目指しましょう。