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日本を元気にする企業 「日本を元気にする企業」は、人、技術、自然、食、教育、医療など様々な分野で活躍している企業をクローズアップして紹介する企業応援サイトです

「日本を元気にする企業」とは

2011年の東日本大震災を契機に企業の力で「日本の未来を元気にしたい」という想いでスタートした「日本の未来を元気にする企業」。2020年新型コロナウイルスの脅威により、社会、様々な業界で影響を受けている今。そのような情勢の中でも、日本の「今」「未来」のために頑張っている企業を応援する企業支援特集です。

インタビュー特集2021.02.08

これからの個人・企業・社会の在り方・
考え方とは?世の中が元気になるヒント

野村 恭彦( のむら・たかひこ )

野村 恭彦( のむら・たかひこ )

Slow Innovation株式会社 代表取締役 / 金沢工業大学 教授(K.I.T.虎ノ門大学院) / 国際大学GLOCOM主幹研究員

博士(工学)。慶應義塾大学大学院 理工学研究科 開放環境科学専攻 後期博士課程修了。富士ゼロックス株式会社にて同社の「ドキュメントからナレッジへ」の事業変革ビジョンづくりを経て、2000年に新規ナレッジサービス事業KDIを自ら立ち上げ、シニアマネジャーとして12年にわたりリード。2012年6月、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションをけん引するため、株式会社フューチャーセッションズを立ち上げる。2019年10月、地域から市民協働イノベーションを起こすプラットフォーム構築のため、Slow Innovation株式会社を設立。

著書に『イノベーション・ファシリテーター』、『フューチャーセンターをつくろう』、『サラサラの組織』、『裏方ほどおいしい仕事はない!』、監修/監訳書に『シナリオ・プランニング』、『コネクト』、『コミュニティ・オブ・プラクティス』、『ゲームストーミング』などがある。

澁谷 るみ子( しぶや・るみこ )

澁谷 るみ子( しぶや・るみこ )

インド政府公認アーユルヴェーダ医師 鍼灸あんまマッサージ指圧師
株式会社スヴァルナアーユルヴェーダ C.A.O. / 一般社団法人アーユルヴェーダ生命科学研究所 代表理事

古来より日本に広まっていたアーユルヴェーダを、現代の日本に蘇らせて伝承している。また、哲学と医学が融合したこの生命科学を応用し、治療やカウンセリングを行っている。
1994年、「生命とは何か、人はなぜ苦しむのか」について探求をはじめ渡印を繰り返す。2001年より、インド国立アーユルヴェーダ医学大学で6年間学ぶ。2008年より東京を拠点に、全国でアーユルヴェーダの活動を行う。2012年、株)スヴァルナアーユルヴェーダおよび、スクールを設立。2020年、26代続く家系の江戸時代建造物である実家を、研究所とし、自らの健康を自らが護り、生きがいある人生をおくるための道場として活用。

ジレンマを超えるということ。消費者一人ひとりが、
企業の活動を変える時代SDGsの本質とは・・・。

野村 : 以前、「フューチャーセンターをつくろう」という本を出版させていただき、より合理的な民主的なファシリテーションを入れることによって、様々な人々が全体最適な未来を作っていこうということを提唱させていただきました。

そこでは、単に、未来調整するのではなく、心から対話をしていき、そして自分自信の態度を変えていき、集まった人々が、様々な前提を変えていくということを、イノベーションでは重要であると考えました。フューチャーセンターは重要なのですが、空間だけを変えても、異なる立場の人がそれぞれの前提を変える柔軟性を持って臨まないと、いくら素晴らしいアイデアが出てもうまくいかないことが多くなってしまいます。本来ファシリテーターはニュートラルにやらなくてはならないのですが、それだけでは足りないと考えています。

人の変化を本当に促していかないといけない。ここで、今ある何かを失っても、未来の大きな何かを作っていくということに対して信用し、行動できるか?という人々の変化を本当に促していかないといけない。みんな自分の何かを守った上で何かをしようとすることが多いのですが、そうすると人としてのジレンマを超えられないです。

例えば、企業の社会貢献の場合、今までは自分たちが儲かっているから社会に良いことをしないといけないという活動だった。SDGsでは、それをSDGsでコミットするというのは、やれる範囲でやるということではなく、SDGsを目的としての経済活動をやりましょうという再定義が重要になります。この再定義が進むか進まないかは、一人ひとりの消費者にかかっています。例えば、今まではペットボトルしか売っていないから、ペットボトルを使うのは当たり前という雰囲気だったわけです。
我々一人ひとりの消費者が、「本当は不便でも自分は責任ある生活者」とペットボトルは必要ないという人が増えていくと、企業も変わり易くなります。マーケットが変われば、企業活動も変わっていくわけです。

イノベーションを起こす前提とは?

野村 : 様々な活動は最終的にはマーケティングしなくてはならないので、社会的に広げなくてはいけません。ですので、小さなきかっけは必要なのですが、多くは小さいきっかけに反応して満足してしまうということが多いです。

例えば、マイクロプラスチックの問題に関しては、実際は放置されている状態に近いのに、レジ袋をもらわないでなんとなく大丈夫って思ってしまう。コロナ禍でもマスクしていれば大丈夫っていう対処療法的な状況で、満足してしまっている。みんなに分かるものを作らなくてはならないという様に、今のマスマーケティングの考え方が本質から逃げている。そんなことやったら売れないじゃないか?そんなの選んでくれる人いないよ、という言い訳をしているわけですね。ここで前提を変えるという事が重要となります。

価値観が変わる時、行動に変化が起きる。

澁谷 : 私は、有珠山の噴火を経験し、避難生活を余儀なくされていました。被害は甚大で、自宅を含め、町が土石流で流されました。ただ、そのような瓦礫跡からも、以前育てていた草木が芽吹いていた。そんな光景を目の当たりにした時、今までの価値観がガーンと変わってしまいました。人の幸せはなんだ?と思い、「自然の中に生きている人、人間」というものに注目して、インドの大学に行き、アーユルヴェーダという生命科学を6年間学んできました。

アーユルヴェーダは、日本では馴染みが薄いようですが、実は、古来より、仏教や中国医学を通して、既に多くが日本に浸透しています。特に、食事法や生活の知恵として根付いており、その養生法を、知らず利用していることも多いのです。かつては世界各地に広まっていましたが、現在西洋では統合医療の一貫で、西洋医学の中で答えが出ないものをアーユルヴェーダで治療を試みる事が多く見受けられます。

アーユルヴェーダとは、インドで生命科学に関する情報が
5000年前から蓄積されている。

澁谷 : 人間本来の身体は、自然に循環し、自然治癒力が自動的に働いている状態です。アーユルヴェーダでは、何かが塞き止めて循環しなくなると、その場所から淀みがはじまり、腐敗し、状態が悪くなって行くといわれています。自然界にある小さな小川でさえ、少し詰まると淀み、次第に周りの木々は枯れ、しまいには山全体が活気を失い元気を失くします。
しかし、淀みを除けば、一気に本来の活気を取り戻します。自然界、人間の身体のこういった状態は、企業や社会にとっても同じことが言えるのではないでしょうか?

現代において、自分の健康状態を自分で管理することができる自信と方法を持つことはとても大事なことです。塞き止められている状態、折り合いがついていない矛盾を抱えた複雑な状態では、本来の力が発揮できません。
人は、その人本来の力が発揮できている時が健康な状態です。邪魔していたものがなくなると、人格の成長も学びの吸収速度も加速し、その人の得意な分野で活躍し、好きなことをまっすぐ素直に追求できるようになります。

企業や組織、社会においても、塞き止めているもの、無駄なもの、不要なものは、取り除いてから、初めて、良い薬である新たなアイデアを取り入れることで、変化を生み出し、進化につながるのではないでしょうか?
企業や組織にも、時には浄化療法も必要だと思います。本来の力を取り戻しながら、新しい方向へ進んでいく力を生み出すことができます。

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