
松田 : 我々の事業は労働集約型のビジネスであり、仕事内容的にもそれほど高度な人材を求めているわけではありません。言い換えれば、我々が十分にサポートして独り立ちするまでしっかりと面倒を見ますので、心配せずに挑戦していただける仕事です。ただ、我々がいくら育成しようと思っても、本人に学びたい気持ちがなければうまくいきません。そういう意味では「意欲」のある人と一緒に働きたいですね。「自分もこの仕事をやってみたい!」という前向きな気持ちを持っていただけることが大事だと思っています。
松田 : 先ほど、入社したら4日間の研修を行う話をしましたが、それも含めて、ビジネスマナーなど社会人の基礎をしっかり学んでいただくことは大切にしています。また、ロジスティクス事業においてはフォークリフトやトラックなどの運転も必要になりますが、そうした運転技術についても時間をかけて徹底して行っています。安全運転については、「やりすぎ」といわれるくらいの教育を実施していると自負しています。
どの仕事においても、実務については現場で先輩たちの指導を受けながら進めることを大事にしています。やはり実際のオペレーションは現場が一番わかっていますので、実際に働きながら習得していただくのが一番です。自動販売機のオペレーションについては、飲料メーカー様の方でも研修プログラムを持っていますので、そうしたものを同時に受けることで、機械の進化や環境の変化にも対応できる、高いレベルの知識を得ることが可能です。とにかく学ぶ機会が多い会社だと思います。
松田 : 自分自身の将来像をすごく肌で感じられる環境だと思いますね。仕事をきちんと評価し、年齢を問わず優秀な人であればいくらでも抜擢する方針ですから、「上のポジションを掴めるチャンスはいくらでもある」ということを働きながら感じていただけるはずです。何より、所長会議に出席すると「みなさん若いなあ」と驚くんです(笑)
松田 : 「リーダーシップのある人」は、自然とチャンスを掴んでいるように感じます。
リーダーシップの話の流れで少しお話しすると、我が社ではこの4月から新たな研修をスタートしました。営業所長をターゲットとした管理職向けの研修で、e-Learning/オンライン研修と集合研修をブレンドした新しい研修です。サブスクモデルで動画が見放題のシステムとなり、対象の107名全員にIDを付与し、学びたいことがあれば自主的に受講してもらっています。
松田 : 正直、まだスタートしたばかりなのでこれから色々なことが見えてくるのかなとは感じています。ただ、ものすごく積極性に、びっくりするくらいのペースで学んでいる人がすでに何人も出始めていますし、部署内でライバル同士のように張り合って学んでくれている人たちもいるようです。環境の変化が1つの刺激となり、それぞれの自主性に作用しているようで、今後に期待ができるのではと楽しみにしています。
今回のリーダー層への研修はまだトライアルの位置付けであり、検証を重ねながらさらに上の層や現場レベルにも広げていければと思っています。ナッジ理論などもうまく活用しながら、それぞれのメンバーがより良い選択を自主的にとっていけるよう、進め方についても工夫していきたいですね。
松田 : 社員も多いですから簡単ではないと思いますが、まずは一人ひとりのレベルの底上げを通じて、企業としての更なる成長を実現していきたいです。採用時はもちろんですが、階層に応じた教育にもさらに力を入れていきます。
我が社には女性活躍推進部があり、女性の雇用促進や現場での活躍を支援する取り組みをいち早く進めてきました。今後は、その枠組みをシニアにも活用していくことで、雇用の多様化を実現させ、ダイバーシティーの取り組みについても加速していこうと考えています。
何より、新たな雇用の創出が、社会に対する貢献にもつながり、ひいては日本を元気にすることにもつながっていくはずだと確信しています。